ちょろいおたく

K-POPを中心に日常などを細々と。

スイカを食べられなくなった話

 ちょっとお付き合いください。私が「この世で一番大好きな果物は?」と聞かれたら、真っ先にスイカと答えます。
 だけど、スイカはもう13年ほど食べていません。

  本当に、本当に大好きでしたし今も大好きです。夏になれば絶対に食卓にも給食にも並ぶので本当に天国のようでした。思い出せる記憶だと3歳ぐらいからむしゃむしゃ食べてました。親に「お前はカブトムシか」と言われたぐらいです。

 しかし、中学に上がった途端まったく食べられなくなったのです。

 あれは中学上がって最初の町内会のお祭りでの出来事。早食い大会みたいなものがあって、食べるものはかき氷かスイカか選ぶ方式でした。もちろん私は毎年スイカを選び尋常じゃない速さで食べていました。その年ももちろん参加し「今年は中学生になったから、食べられるスイカの量が増えたぞ」と、サイズアップに胸を躍らせて戦いのステージへ。結果は優勝。好きが故の大勝利でした。

「母さん、今年も優勝したわ(笑)」

 と、ステージから離れたテントでかき氷のテントを担当していた母に勝ったことを告げ、そのあと友達と合流するためにテントで手伝いをしながら休憩をしていました。いやあ今年もスイカはうまいな、夏があと3か月続けばいいのに。なんて能天気なことを考えていたら

「なんかかゆい」

 最初は口の周りが少しかゆくて、さっきふき取った時に拭ききれなかったのかと思い気休めに冷えたタオルを当てていました。しかし、なんだか様子がおかしい。かゆみはどんどん体内へと広がり、口の中、喉へと広がっていきました。なんだこれ、まじでおかしい。そう思い母に「なんかめっちゃ口の中かゆい」とかき氷をもらってかゆみをおさえようとしました。
 1つ食べ終わったところで、まだおさまらないかゆみ。ちょっと怖くなって医者の子供である友達に聞いてみたところ、「それ、アレルギーじゃん」と。まさか自分が食物アレルギーを持つとは思っていなかったので信じられないという気持ちでいっぱいでした。中1の一番でかい思い出です。

 なんでいきなりアレルギー!?と思ったのですが、意外なところに理由がありました。それは「花粉症」です。わたしは5歳ぐらいから花粉症で、小学校の唯一の早退理由が「花粉症」というぐらいひどい花粉症エリートでした。主にスギ花粉で、3月にインフル対策で休み時間に窓を開ける習慣があったときは一人で顔をぐしゃぐしゃにしては保健室にかけ込む生活をしていたぐらいです。花粉症って要はその人が一生のうちに耐えられる花粉量を超えたらなるわけで、わたしは生まれて早々許容量を超えてしまったわけです。つまり、スイカに関しても生まれてから小学校卒業までに大量摂取した結果、摂取できるスイカの花粉量(ヒノキ花粉アレルギーも影響するとも言われています)を超えてしまい食べられなくなってしまったのです。

 こんな現実をどう受け入れればいいのかわからず、中学の時は何度かスイカを食べてみました。ダメでした。くやしい。こんなにもお前を愛しているのに。

 今となっては痒くなる覚悟で少し食べるか、スイカバー1本なら大丈夫なのでそれを食べたりしてます。2本は少しむず痒い。そしてウリ系が総じてダメと分かり、メロンはスイカよりマシだけどかゆいしキュウリは1本丸ごと食べるとかゆいです。もうこればっかりは仕方ないと諦めて、今はうまく付き合うようにしています。ラッキーなことに死なないので……。

 そんなこと書きながら「濃縮果汁」が入ったグミを一袋食べたら少し口がムズムズしてきました。これはダメですね。

 最近応援しているアイドルにわたしと同じぐらいスイカを食べまくっている子がいたので、心配になってちょっと書いてみました。ほどほどにな、マーク。